パソコンの開発環境を整える

この開発環境を整える段階で挫折する人も少なくないですが、分かりやすく説明しますので是非最後までやってみてください。

WARN
このページはMac向けに書かれています。Windowsの方は、出てくる名称やインストールするツール(パッケージやライブラリ)が違う場合があるのでご注意ください。

ターミナルをチェック

Terminal(ターミナル)とは、パソコンの操作をコマンド(文字入力)で操作できるツールです。

インストールしなくても最初から入っているので、macで「ターミナル」を検索し起動すると、黒いプログラマーっぽい画面が出てくると思います。

The default interactive shell is now zsh.
To update your account to use zsh, please run `chsh -s /bin/zsh`.
For more details, please visit https://support.apple.com/kb/HT208050.
MacBook:~ NOIZMOON$

ちょっとだけプログラマー気分を味わえますね!

ターミナルには「bash」や「zsh」などいくつかの種類があり、新しいMacの場合「zsh」が使われていると思います。

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bashやzshが何なのかは気にしなくてOKです!何か種類が違うんだな〜程度で!調べすぎてしまうと深みにハマります。ターミナル操作を記載する場合、先頭に「$」や「%」が表示されています。

ターミナルに「echo $SHELL」と入力すると現在使っているものが表示されます。

MacBook:~ NOIZMOON$ echo $SHELL
/bin/bash

上の結果では「/bin/bash」と表示され「bash」が使われている事が分かります。

「/bin/zsh」の方はそのままでOKです。

bashからzshへ変更

ネット上の記事では「bash」が使われている事が多いのでbashのままでも良いのですが、新しいzshを使い慣れておきたいという方は「chsh -s /bin/zsh」でzshに変更できます。

パソコンのパスワードを聞かれますので入力しましょう。パスワードは表示されませんがちゃんと入力できています。

ターミナルを再起動すると「zsh」になるので完了です!

$ chsh -s /bin/zsh
$ Password for NOIZMOON:
INFO
bashは「$」、zshは「%」が先頭に表示されます。何かを書き込むコマンド(echo)を実行する時など、書き込み先のファイル名が変わるので注意してください。

Homebrewをインストール

homebrew(ホームブリュー)はパッケージ管理ツールです。

プログラミングをする上で、色んなパッケージをインストールする必要があり管理がとても大変になります。それを一括管理し楽にしてくれるのがhomebrewです。

整理整頓ソフトだと思ってくれればOKです。

既にhomebrew入っている場合は「brew -v」でバージョンが表示されます。

$ brew -v
Homebrew 3.4.11

入っていない場合は「Homebrew公式ページ」からコマンドを持ってきてインストールします。

こんな感じのコマンドがあるので、ターミナルに貼り付けて実行しましょう。(最初の$は不要です)

$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

数分がかかるかもしれませんがこれでインストール完了!

M1 Macの場合

==> Next steps:と表示された場合、echoの行とevalの行を一行ずつコピーしてターミナルで実行します。

==> Next steps:
- Run these two commands in your terminal to add Homebrew to your PATH:
    echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> /Users/ユーザー名/.zprofile
    eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

brewコマンドが通るかチェックしてみます。

$ brew -v
Homebrew 3.4.11

pyenvをインストール

homebrewと似ているのですが、「pyenv」はpythonのバージョンを管理するパッケージです。バージョンの切り替えも行えるので入れておきましょう。

先程入れたhomebrew でpyenvをインストールするので「brew install pyenv」を実行します。

$ brew install pyenv

これでpyenvがインストールできました!

あとは「pyenv」のコマンドをターミナルで使えるようにするためにPATHを繋ぎます。

INFO
PATH(パス)とは、ファイルやフォルダの場所を指します。「/」で区切られていて、「A/B/image.png」であれば、Aフォルダの中にある、Bファルダの中のimage.pngファイルという意味です。フォルダのことを「ディレクトリ」とも言います。良く出てくるので覚えておきましょう!

以下のコマンドを、ターミナルで実行しましょう。

# bashの場合
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bash_profile
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile

# zshの場合
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.zshrc
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.zshrc

これが何をしているかというと「.bash_profile」というファイルに「’ ‘」で囲まれている内容を追加で書き込んでね〜という支持をだしています。zshの場合も同様です。

プログラミングをしているうちに慣れてくるので、今はあまり深く考えなくてもOKです!

ちゃんとpyenvのコマンドが使えるか「pyenv -v」でバージョンを確認してみましょう。

$ pyenv -v
pyenv *.*.*

「*」はあなたの環境でのpyenvのバージョン(数字)が表示されます。

pyenvのバージョンが表示されたので使えるようになりました!

もし、バージョンが表示されなければ、PATHが通ってないか「pyenv」がインストールされていないので前の項目を飛ばしていないかチェックするか、ターミナルを再起動してみましょう。


Homebrewのチェック

以下のコマンドを実行するとHomebrewに問題が無いかチェックしてくれます。

$ brew doctor

何も問題が無いと「 Your system is ready to brew」が表示されます。

問題がある場合は「Warning」が表示されます。

WARNINGは警告(動きはするが修正、若しくは知っていた方が良い内容)なので、WARNINGの内容を翻訳して解決してみましょう。

沢山出てきても慌てる必要はないので落ち着いて!エラーは友達です!

もし分からなければ私のTwitter宛にでも連絡ください。


まとめ

  • ターミナルでbashかzshを選択
  • 色んなパッケージを簡単に管理できるHomebrewをインストール
  • pythonのバージョン管理をするpyenvをインストール

次は、pyenvでpythonをインストールしていきます。